「『坊っちゃん』の時代」の生原稿をみてきた
@January 27, 2022
宿題は大量にあるのに、打ち合わせがなかった=誰かと時間を同期して作業しなければならない時間がなかったので、家族でふらりと、民藝展と谷口ジロー展にいってみた。
民藝展は、平日午前にもかかわらず、それなりの混み具合のなか、ベビーカーに乗った一歳児の世話をしながら、作品を遠目から眺めてたら、一歳児のおむつからうんこの匂いがしはじめ、ベビーカーに乗り続けるのを嫌がり始めたので抱え、顔などペシペシされながら、空のベビーカーを押しながら、他の人の迷惑になりすぎないように注意する。という、柳宗悦ってアインシュタインみたいな見た目だなぁという、どうでもいい感想しかなく。
↓ なぜか安西水丸展と表示されてるけど、谷口ジロー展へのリンク。せたぶんウェブサイトのOGP設定が間違ってるのかな
滞在時間の大半は「『坊っちゃん』の時代」のエリアで過ごす。
写真撮影はOKだが、生原稿の接写はNGとのことで、接写じゃないよなとビビリながら何枚も撮影。
そう言えば、学生時代、早稲田のグランド坂下にある金城庵という蕎麦屋が1Fにある建物に、2年ほど住んでいて、近所のモスバーガーで何度か関川夏央(先生)を見かけていた。実際、友人の吉田くんは関川氏が文学部(第一文学部)でもっている授業をとっていて面識もあるようで、吉田くんがモスバーガーにいる関川氏と会話している姿もみた記憶がある。 でも、ぼくは正直、というか恥ずかしながらというか、関川氏とその作品に全く興味がなく、というか興味もなければ、知識もなく。関川氏のことも、紋切り型な理解で、文学部で教える偉い小説家の先生なんだろう、というくらいの認識しかなく、漫画原作をやっていたことや、その作品のことなども、全くといっていいほど知らなかった。いま調べたら、僕が大学に入学する年の前年に手塚治虫文化賞を受賞しているのね。
結局、「『坊っちゃん』の時代」を読むのは、数年後、留学先のロンドンで、という謎なことになるのだけど。いずれにしても、ああ、そんな感じの人生(半生?)だなぁと、明治の若者たちの群像劇の生原稿をみながら、大学時代の若い友人のことなどを思い出した。なんせ、漱石の年齢が、いまの自分よりも年下だったりもするのである。